

この記事では、ラズベリーパイでSSH接続するための設定方法を紹介していきます。
ラズベリーパイと周辺機器の接続は初心者向けラズベリーパイの初期設定を参考にしてください。
- SSHとは
- SSH接続の設定設定(ラズベリーパイ側)
- SSH接続の設定設定(パソコン側)
本記事は、OSバージョン Raspbian Stretch を対象にインストール手順を記載しています。
自宅にWiFiが使える環境を前提としていますが、有線LAN接続でもSSHは可能です。
SSHとは


Secure Shell(セキュアシェル、SSH)は、暗号や認証の技術を利用して、安全にリモートコンピュータと通信するためのプロトコル。パスワードなどの認証部分を含むすべてのネットワーク上の通信が暗号化される。

SSH接続のイメージです。
SSH接続の設定(ラズベリーパイ側)
それでは具体的にSSH接続の設定方法を紹介していきます。
ラズベリーパイはあらかじめ自宅WiFiに接続しておいてください。
ラズベリーパイを起動してデスクトップから、左上のラズベリーアイコンをクリックしてメニューを表示します。
「設定」→「Raspberry Piの設定」をクリックします。
Raspberry Piの設定ウィンドウが表示されたら「インターフェース」タグを選択します。
SSHの項目の「有効」を選択して「OK」をクリックします。
ラズベリーパイを再起動します。
ラズベリーパイのIPアドレスを確認します。
IPアドレスの確認方法を2つ紹介します。
①デスクトップのWiFiマークから確認
デスクトップ右上のバーにあるWiFiアイコンにマウスカーソルをもっていき、しばらくカーソルをおいておくとIPアドレスが表示されます。
下の例では、IPアドレスは 192.168.100.110です。IPアドレスに続く「/24」は今回は無視して構いません。
②LXTerminalから確認
デスクトップの左上にあるLXTerminalをクリックして起動します。
下記のコマンドを入力して、Enterキーを押します。
ip addr
コマンド入力後、IPアドレスが表示されます。
今回は無線LANでWiFi接続しているので、wlan0のinetを確認します。
下の例では、IPアドレスは 192.168.100.110です。IPアドレスに続く「/24」は今回は無視して構いません。
メモ
LXTerminal(ターミナル)とは、ラズベリーパイの標準ソフトウェアで命令コマンドを文字で入力して操作するCUIのひとつです。
LXTerminalを使うことで様々な操作を行うことができます。
SSH接続の設定(パソコン側)
SSH操作するためのソフトウェアを用意します。
本記事では「Tera Term」を用いてSSH接続します。
Tera Termインストール
まずパソコンに Tera Termをインストールします。
Tera Termダウンロードサイト https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/releases/
Tera Termのインストール方法 https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/howto/install/
Tera TermからラズベリーパイにSSH接続
TeraTermを起動します。
起動後、「新しい接続」ウインドウが表示されます。
下記を入力して「OK」をクリックします。
- ホスト:ラズベリーパイのIPアドレス
- TCPポート:22(デフォルト)
「セキュリティ警告」が表示されますが、そのまま「続行」をクリックします。
「SSH認証」画面が表示されます。
ラズベリーパイのユーザー名・パスフレーズを入力します。(デフォルト:ユーザー名「pi」パスワード「raspberry」)
「OK」をクリックします。
次の画面が表示されれば完了です。
以上でパソコンからリモート接続が完了します。
あとはラズベリーパイにすきなコマンドを送信して操作することができます。
注意ポイント
ラズベリーパイを再起動すると、IPアドレスが前回と変わってしまう可能性があります。
IPアドレスが毎回変わってしまいSSH接続ができない場合は、以下の方法があります。
- 固定IPアドレスを設定する
- ホストネームで接続する